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白内障手術について

白内障とは

白内障とは、水晶体(目のレンズ)が濁る病気です。
年齢とともに増えますが、全身の病気による白内障もあります(アトピー、糖尿病、膠原病など)。

最終的な治療は手術となりますが、急を要するものではないため、手術の時期は患者さんの希望で決めることができます。

白内障手術

手術は局所麻酔で、多くは10分程度です。
痛みはほとんどありません。
合併症は非常に少なく、日帰り手術が可能です。
手術翌日にはかなり視力が改善します。

手順は、

1. 消毒 イソジンという薬剤で目を洗います。

2.顔に布をかぶせ、目に清潔にするためのシールを貼ります。

3.メスで、白目と黒目の境に2〜3mmの傷を作ります。

4.超音波により水晶体の中身を砕いて吸い出します。(乳化吸引)

5.水晶体を覆っていた膜(水晶体嚢)の中に人工のレンズを入れます。

6.傷は縫わなくても自然に閉じます。眼帯をして手術終了です。

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危険性について

手術後にゴロゴロ感、白目の充血(出血)などは多少ありますが、すぐに回復します。

また、普通は傷は縫わずに閉じますが、閉じにくい場合はあとで糸で縫う場合があります。

 

手術により水晶体嚢がさけたり、水晶体を支えるチン小帯がはずれることもあります(数百人に一人)。
手術に時間がかかったり、その日は眼内レンズをいれないこともありますが、この場合も最終的には視力にはあまり影響しません。

 

失明に至るような大きな合併症は、ばい菌の感染による眼内炎が主です(数千人にひとり)。
まぶたにもともといるばい菌が、手術中や手術後に目の中に入るため起こります。
最も警戒すべき合併症のため、当院ではできる限りの感染対策を行っております。
患者さんご本人も、術後1週間は洗髪、洗顔を我慢するなど、清潔を注意して頂く必要があります。
また、早期発見早期治療が必要なため、眼内炎がおこりやすい手術直後は、まめに来院して頂きます。

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